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建物の寿命が来たというのは、骨組みや屋根、壁などが腐ってしまった時期のこと。木造の場合は木材の腐蝕、鉄骨や鉄筋の場合は鉄部の腐蝕程度が、建物の寿命を決めます。腐朽や腐蝕の原因を知りその予防策を施すことが、耐久性をよくする手だてです。

雨漏り

建物ができてから次第に傷んでくることを、<劣化>といいます。劣化現象のなかで、いちばんオーソドックスなのが雨漏りです。台風などで一時的に雨漏りする場合は、すぐに腐るということはありませんが、ふつうの雨でも雨漏りがするようでは、木材や鉄部を腐らせていることがほとんどです。内装が多少汚れた程度に甘く考えていると、雨漏りが骨組みを腐らせて大変なことになります。
 


雨漏りは、屋根材のズレや剥がれ、外壁のひび割れなどの原因が多いです。建物は、建てたら決して動かないように見えますが、実際には地震や台風で揺すられて動きます。いえ微少にはいつも揺れ動いているものです。
また建物は、地震や台風で揺すられて歪んだりするほか、太陽の熱や乾燥によっても部分が動きます。熱膨張や乾燥収縮がこれです。壁や屋根に強く日があたると、その端部に歪みがあつまってひび割れたりします。
「家は堅いものですべての建材が隙間無く整然と納まっている」と思いがちですが、このように実はそれぞれの部材は、互いにせめぎ合っているのです。そのせめぎ合いをあらかじめ考えに入れて、動いても大丈夫なように部分の納まりにすることが、建物の動きが原因となる雨漏りを予防し、長持ちさせる最良の方法です。ただそのような手の込んだ納まりができないときには、防水材や防水シールを使用します(これを業界用語で「シールで逃げる」といいます。正面から取り組まないという含みがあります)。

 
 
どこがどのように動くのか、動いたときはどこに歪みがでそうかなどは、建物によって違います。その特徴を知り、その部分を定期的に修繕することが、最も安く効果的な雨漏りの予防法となります。
 
   

 

 



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